胎内内観おかやま塾 会場としては
初めての 看取り学初級講座を開催。
私自身も 岡山に来てからは
初めての看取り学講座講師です。
瀬戸内海に浮かぶ離島
愛媛県・弓削島から沖しのぶさん が参加してくださいました。
島の高齢者施設に看護師として勤務の沖さん。
常日頃 最期の時を迎えるご入居者さまと
「もっと深く関わりたい」
「施設自体が安心できる場所でありたい」
「自分自身が安心してもらえる人でいたい」
そう考えつつも
そうなっていない自分にあせり
そうなるためにどうしたらいいかわからない不安を引きずり
仕事をしている
そんな中で
上司の勧めがあり
来ることになった。
***
そう話す沖さんから
ご入居者さまのことを真剣に考える
優しく強い 沖さんの魂を感じました。
講座中
何度か 綺麗な瞳を潤ませ
ご自身の体験と重ね合わせ
納得され安心される様子が印象的でした。
特に
「最期の時は 旅立つご本人が決めている」
という部分で
大粒の涙を流されていました。
講座終了後 詳しくお聞きすると
「沖さんに見守られて逝きたい」
と 言われていた
最期の時が近い ご入居者さまがいたそうです。
沖さんもその方も気持ちを叶えたいと思っていましたが
仕事のシフトなどから
自分の自由にはならないだろうと思っていました。
けれど
沖さんが夜勤の
そして たまたま空いた時間をみて
お部屋に伺ったら
沖さんを待っていたように
息を引き取られたということです。
100歳のその方が
そのシチュエーションを決めた。
そのことが
沖さんの 深いところに響き
涙となっていました。
最期の時は
旅立つ方が自分の人生の最期をプロデュースしている
私自身も 深くそう感じる最期のときに
度々出会いました。
その方のその時の最善なのですよね。
だから
- 間に合わなかった
- 知らなかった
- そこに居なかった
- ⚪︎⚪︎できなかった
- やってしまった・・・
ということも含めて
最善だったと受け入れることは
見送る私たちにとっても 大きな救いですね。
***
沖さんの感想には
- まず自分を受け入れることの大切さ
- 今の自分をクリアにすることで
他人も素直に受け入れることができるようになること
を学べた とありました。
「ここに来れて、本当によかったです」
という アンケートの最後の文を読み
今回は お一人だけの参加でしたが
私自身も 本当によかった と思えました。
施設に戻られ
沖さんの美しいエネルギーで
看取りの時が
施設全体の空気が
さらに 優しくなっていくことをお祈りしています。
弓削島で生まれ
弓削島で生きることを決めている沖さん
彼女の美しい想いが
弓削島の高齢者さまの 最期を
自然と変えていくのでは・・・
そんな ふうに感じました。
(あ。。。沖さん これはわたしの勝手な妄想。。。)
***
次回の看取り学初級講座は・・・
- 12月13日(日)@日本看取り士会 岡山研修所(講師 美喜子)9:00〜
※ この日は 午後から中級(講師 柴田久美子)もあります。 - 12月14日(月)@日本看取り士会 胎内内観おかやま塾(講師 慈雲)13:00〜
- 12月24日(木)@日本看取り士会 胎内内観おかやま塾 13:00〜
お申込み → お申込みフォーム - これ以降は、申込み受付中の講座カレンダーで確認 またはお問い合わせください
***
翌日 沖さんから こんなメッセージをいただきました。
「昨日は本当にありがとうございました。
私自身の気持ちが浄化されたような、
風が吹いてスーっとした気持ちになりました。
最後に抱き締めてもらったとき、
人って本当に温かいんだって改めて感じました。
嬉しいものですね。
また、次なるものを学びたいと思いました。
この出逢いと導きに感謝でいっぱいです。」
おかやま塾としても
この出逢いがありがたく 感謝でいっぱいです。
※ 沖さんのご了承を得て、この記事を投稿しています。
以上 報告 美喜子